「よっしゃ、これぁ売れるで!」-一家の零落から大阪へ奉公に出された紀州和歌山の泣き虫少年は、工夫を重ねて改良ソケットを開発。借家の四畳半を作業場に独立を果たす。明治・大正・昭和の激動のなかを、成功と失敗を繰り返しながら、知恵と努力と実行力で世界的な大企業をつくり上げた松下幸之助。その生涯をさわやかに描く傑作長編。