鞍馬山で天狗と剣の稽古、五条大橋での弁慶との出会い、一の谷・屋島・壇ノ浦での名将ぶり、そして兄頼朝に追われての奥州衣川での最期…。日本人には馴染みの深い源義経の物語だが、悲劇のヒーローとして後世に潤色されたその一生は、あまりに謎めいている。本書は、気鋭の歴史家である著者が、史料を丹念に読み込み、「義経」の真実の姿を追究しつつ、101の疑問を解き明かした一冊。