亘理伊達家の家臣・奥平長次郎は、支配筋の氏家忠助から消えた三万両の探索を命じられる。長次郎が向かったのは、異人たちが闊歩する横浜・関内。そこでは、攘夷か開国か、幕府か朝廷かで揺れる幕末日本の動乱を見据え、外国の様々な勢力が蠢いていた。接近する外国工作員。やがて長次郎は日本の命運さえ握る「謎の結社」と邂逅する!驚愕の展開から目が離せない著者渾身の歴史エンターテインメント。