戦中学窓にあって時代の狂気をつぶさに体感した3人の著者が、戦後まもなく発表した、初々しくも激烈なエッセイ集。剛く繊細な知性に裏打ちされた鋭利な諷刺とエスプリは、当時相当な論議を招いた。戦後日本における文学的モニュメントといえよう。(解題・篠田一士)