翔の親友タイムの死をきっかけに、六年一組では夏休みの自由研究で"命"について考えることになった。翔は、タイムが自分になにも言わずに自殺したことでショックをうけ、「親友ってなんだろう」「命ってなんだろう」と考え、苦悩していた。そんなとき、幼なじみの帆乃香とともに、戦時下で生きたくても生きられずに死んでいった人たちの人生を知り、命のたいせつさを痛感。"命"についての自由研究を、ふたりでまとめようということになった。現在の平和な時代に夢を果たさずに死んでいった人と、戦時下で夢を果たせずに死んでいった人たちの人生を見つめながら、命や人生について、深く考えさせられる感動作。-小学5年生以上。