尾張藩主徳川宗春は八代将軍吉宗に隠居慎みを命じられる。ともに藩を追われた柳生主膳は宗春の無念をはらすべく、執拗に世継ぎ家重の命を狙う。一方、京では桜町天皇を扇動して幕府を混乱させる策謀がうごめく。さらに公家内の主導権争いが熾烈を極め、幕閣、朝廷の混乱は風雲急を告げる事態に。その収拾に暗躍するは元八丁堀定町廻り同心・三田村元八郎。神速の太刀で巨大な闇に斬り込む。