エピソードをふんだんに交えた朝鮮社会史。居酒屋、旅館、道、川、橋などをめぐり、ソウル城下の風物に刻まれた人びとの哀歓を掘りおこす。また、妓生(キーセン)、巫堂(ムーダン)、白丁(ペクチョン)など伝統社会に生きた民衆の姿を鮮やかに再現し、急変する現代韓国の隠れた古層を照らしだす。好評『アリラン峠の旅人たち』の姉妹篇。