不可解な動機、不可解な存在、17歳。なぜあんな普通の子が殺人を犯してしまったのだろうか?事件が起きるたびに世間は反応する。だがこれまでの事件は「普通の子」だから起こしてしまった悲劇なのだと本書は警告する。これはどこにでも存在しうる少年の精緻な心理分析である。