英雄に憧れたはずのネイブ-。失意の底に落ちたネイブは、オリオルドの紹介状を手に、国境近くの危険地帯ライオドーンの地に立った。エレメント使い達が渡り合う戦場でなら、シエルとイドを救う方法が見つかるかもしれない…という微かな希望を胸に秘めて。ネイブはこの地で、彼の師匠であるフレアが率いる薔薇輝石戦士団に入団を希望するが、同じく入団希望者としてやってきた大男のスヴァルトと衝突する。希望者の中には、ネイブがライオドーンについてすぐトラブった少女の姿もあった。彼らもまた、戦いの中で"何か"を掴もうとする者だった-。無情の大地に少年達の色褪せない想いが交錯する本格ファンタジー、疾駆の第二弾。