「チンギスハンは源義経である」「イエス・キリストは日本で死んだ」「アトランティス大陸は実在する」「ユダヤ人が世界の転覆を狙っている」…。現代に生きるわれわれも一度は耳にしたことがある俄かに信じがたい言説のかずかず。近代日本において、何故、このような荒唐無稽な物語が展開・流布していったのか。オルタナティブな歴史叙述のあり方を照射することで、歴史を描き出す行為の意味をあぶりだす画期的成果。