某年某月、作家は小説執筆のため、ブラジルとコロンビアの二十数都市を訪れた。かっぱらい、強盗は当たり前。誘拐、暴動、テロで渡航延期勧告も日常茶飯事!喜怒哀楽全開で人々と語り、大地の音に耳を澄ましながら突き進む放浪取材。二ケ月間の旅の末に辿り着いた"大切な感覚"とは?三賞受賞作『ワイルド・ソウル』はこうして描かれた。