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  • 著者松村栄子
  • 出版社ポプラ社
  • ISBN9784591156087
  • 発行2017年11月

花のお江戸で粗茶一服

「茶の湯だけでも奥深いのに、
 弓と剣まで納めなくてはいけないとは。
 友衛家に生まれなくてよかったとしみじみ思いました。
 しかし他人事にも思えない本書です。(笑)」
 ――武者小路千家若宗匠 千宗屋氏
「“粗茶”シリーズの世界に遊ぶことは、
 小説を読む悦楽に浸ること。
 夏、涼しく、冬、暖か。
 いつまでもいつまでも読みつづけていたい。」
 ――作家 大島真寿美氏
 
異色の青春お仕事小説の傑作!
弓、剣、茶の「三道」を伝える〈坂東巴流〉の嫡男・友衛遊馬、二十歳。
家出先の京都から帰還するも、
家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、
働き口を探してこいと言われてしまう。
建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、
周囲からは「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、
ガールフレンドとの仲も“行き止まり”。
冴えない日々の中、曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられながら、
遊馬は自分の進むべき道をぐるぐると探しつづける。
明日が見えないあなたに贈る笑えて泣けて元気になれる物語。

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