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  • 著者桂歌丸
  • 出版社ポプラ社
  • ISBN9784591156339
  • 発行2017年11月

歌丸ばなし

「落語を通して、あたくしは人生を磨かれました。」
――「笑点」卒業後、入退院を繰り返しながらも高座に上がり、芸を磨き続ける桂歌丸の初の名作落語集がいよいよ刊行!
曲がったことが大嫌いなお侍、そそっかしいけど憎めない長屋の住人など、江戸を舞台にした師匠十八番の人情噺、滑稽噺を全8席収録(『紙入れ』『紺屋高尾』など)。
ネタのみどころ、裏話などを演目ごとに解説。落語への思いにあふれる桂歌丸、全身全霊の一冊です。
【本文抜粋】
 どうぞ一席お付き合いをお願い申し上げます。
 あたくしたち噺はなし家か というものは、高座に上がりまして、落語を一席お喋りいたします前に、必ず枕まくらというものを振ります。普通の寄席でございますと、ネタ(演目)が出ておりません。ほとんどの噺家が高座に出てから、お客様がたの顔をみて、今日はこういう噺をしようというのを決める訳でございます。(中略)
 この本は、ここ数年の高座を、枕も含めて収めたものです。皆様にご心配
をおかけしておりますように、あたくしもしばらく入退院を繰り返しており
まして、そんな一進一退の病状、失礼、近況が一部枕になっております。
 最近は息切れもひどくなって参りまして、ここでは、短いお噺、しかしあ
たくしの大好きな演目をご紹介させて頂きました。勘の鋭い読者の皆様もそ
れなりにお年を召していらっしゃると思います。咳き込み、いや、噴き出し
ながら楽しんで頂ければ誠に幸いでございます。(まえがきより)
【収録作品】
井戸の茶碗、つる、紙入れ、おすわどん、壺算、鍋草履、竹の水仙、紺屋高尾の8 編に、演目にまつわるエピソードを収録。
【桂歌丸】
1936 年、横浜市生まれ。本名・椎名巌。51 年、五代目古今亭今輔に入門。のち四代目桂米丸門下に移り、68 年に真打昇進。「笑点」(日本テレビ系)にはスタート時から出演、番組50 周年を機に卒業し、現在は終身名誉司会者。2005 年、芸術選奨文部科学大臣賞。07 年、旭日小綬章。16 年、文部科学大臣表彰。
落語芸術協会会長。横浜にぎわい座館長。出囃子は「大漁節」。

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