「娯楽」にとどまらない、
「教養」としてのアニメ論!
●本書の内容
「受講条件は週20回以上の深夜アニメ視聴」!?
近畿大学の本気(ガチ)すぎる名物講義が帰ってきた!
百合、BL、二・五次元文化、
擬似家族、聖地巡礼、監視社会……
現代を彩るさまざまなキーワードを切り口に、
圧倒的教養で話題のアニメを切りまくる。
人気のアニメ・文化批評第2弾!
●装画イラスト
『COPPELION』『CANDY & CIGARETTES』で
人気の井上智徳先生、渾身の書き下ろし!!
●本書の構成
<はじめに>
アニメ一〇〇周年を祝って 等
<第1部 関係性(絆)>
第1章『STAR DRIVER 輝きのタクト』未来拡張とネオ世界系
ロボットアニメの新機軸/リビドーと部分対象/演出の美学 等
第2章『輪るピングドラム』擬似家族と運命の乗り換え
「記号」表現と決めぜりふ/『銀河鉄道の夜』との関係/途上にある家族 等
第3章『ユリ熊嵐!』透明な嵐と断絶の壁
相互テクスト性/かわいいクマと前記号態/一〇年代の百合文化 等
<第2部 人間ドラマ>
第4章『ラブライブ!』グループアイドルと自分探し
AKB48のアーキテクチャ/第一期にみる脚本術/共感と声優ライブ 等
第5章『デュラララ!!』群像劇とアウトロー
町おこしと地域密着アニメ/聖地巡礼の基礎/もう一つのエスノポリス 等
<第3部 正義と悪>
第6章『TIGER & BUNNY』メディア・イベントと都市の地政学
オルタヒーローもの/『タイバニ』の人気の理由/一〇年代のアメコミ映画 等
第7章『PSYCHO-PASS サイコパス』シビュラシステムとバイオ権力
『サイコパス』が考えた二一世紀/槙島の考えるウェーバー、ベンサム、フーコー 等
<おわりに>
アニコス文化/変身願望の実現/二・五次元文化の行方 等
●著者プロフィール
文芸評論家。専門は哲学・現代思想。近畿大学では映像・芸術基礎、映像・芸術論、現代の社会論を教えている。著書に『教養としての10 年代アニメ』(ポプラ新書)など。