戦争を経験した「昭和」という時代に、日本人を取り巻く状況は劇的に変化した。経済では全てを失いながらも、瞬く間に飛躍的成長を遂げ、人々の精神や生活習慣も大きく変貌した。そしてその激動の原動力となったのは家族の存在だった。向田邦子、吉野源三郎、幸田文、そして「金曜日の妻たちへ」…。時代を描く作品に登場する様々な「家族」の変遷からみる「昭和」の姿。