危急の用あり。藤之助どの、下田に参られたし。ハリスの将軍謁見要求と長崎開港をめぐり、熾烈極まる日米交渉。異国を知った剣豪旗本は新たな使命を帯びる!新章突入の第10巻!矢傷を負った座光寺藤之助を故郷の山河が優しく癒す。家臣たちに幕府存亡の危機を説く藤之助に、老中筆頭堀田正睦より新たな命が下った。豆州下田では亜米利加総領事ハリス相手に交渉が難渋していた。だが彼が暗殺されれば、江戸湾を外国艦隊が埋め尽くす。無敗の剣で国難に挑む第10弾!〈文庫書下ろし〉
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