連合赤軍が浅間山荘事件を起こし、日本国中を震撼させた1972年冬-当時学生だった矢野布美子は、大学助教授の片瀬信太郎と妻の雛子の優雅で奔放な魅力に心奪われ、彼ら二人との倒錯した恋にのめりこんでいた。だが幸福な三角関係も崩壊する時が訪れ、嫉妬と激情の果てに恐るべき事件が…。名作『無伴奏』から五年-官能とデカダン、乾いた虚無感が全篇に漂う、著者入魂のバロック的犯罪サスペンス。
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