本書は、計算論的神経科学の入門書として、理工系、医学系、心理学の学部学生、大学院生、および神経科学の理論と実験研究に携わる研究者を対象として書かれている。脳機能を解明するために、実験による研究手法と並んで計算論的神経科学が注目されている。神経科学の重要な方法論として大きな期待がもたれているこの計算論的アプローチについて、本書ではその背景となる思想や基礎知識の解説から最先端の研究の紹介までを目指している。