レイモンド・キャピー率いる7人の建築家たちが中心となって、1972年に設立されたSCI‐ARC(サイアーク:Southern California Institute of Architecture)は、建築家たちに独自のアイディア実現の機会を提供し続けている。それはまた、進取に富み、多様なものを受け入れるロサンゼルスの持つ気質そのままに生み出された建築の実験室なのである。本書では、このユニークな学校SCI‐ARCの歴史とそれに関わる建築家たち-フランク・ゲーリー、マイケル・ロットンディら国際的に活躍する建築家はもとより、特にニューブラッドと呼ばれる新しい世代-の作品にスポットをあて、現在最も注目を集めている現代ロサンゼルスの建築シーンを巡る旅へと招待する。