現在、多くの図書館では、居場所の提供、館内での飲食、ICTの進展、施設の複合化といったこれまでにない変化に直面しています。本書ではこれら時代の変化に対する空間的な解決策を、写真、図面、ダイアグラムを豊富に用いて解説しています。閲覧スペースや書架を中心に、その設計手法や留意点についてきめ細かく述べた前著『図書館空間のデザイン』を理論編とすれば、本書はその実践編となります。愛知県安城市、石川県野々市市、岡山県玉野市の3つの地方都市での実例をもとにした、未来の図書館空間の在り方のヒントとなる一冊です。