本書は、アメリカのベトナム戦争介入の初期にニューヨーク・タイムズ特派員としての著者の、南ベトナム滞在15ヵ月間の記録である。ジャーナリストとして「きびしい圧力に屈することなく、ベトナム戦争でその目で見た真実」を報道し、ジャーナリズムの良心と誠実を示したという理由で、ハーヴァード大学のルイズ・M・ライオン賞の第1回受賞者にえらばれ、また1964年度のピューリッツア賞も受賞した。