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  • 著者室井光広
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062071741
  • 発行1994年7月

おどるでく

大学ノート七冊分の日記を見つけたのは去年の6月の終り、帰省先の生家の二階の隅でだった。日記は、日本語の内容がロシア文字で表音化されていた。ロシア字日記の"翻訳"から炙りだされる「おどるでく」の正体とは?忘却されたものたちの声なき声を描く表題作ほか、一篇を収録。ほとばしる才気、卓越したユーモア、幾重にも重なるエピソードの迷宮。群像新人賞作家の不可思議な世界。

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