本書は、著者没後に見出された3冊のノートを一書にまとめた。1943年から1987年にかけて断片的に記された多岐にわたる文章のそれぞれは、著者の思想の原石であり、このノートが、著者座右の、いつも自己の原点に立ちかえるよすがであったことを示す。