本書は、ドイツの大学の歴史学部で中世史入門の教科書・必読文献として広く知られている。通史的な概説書とは異なり、西欧中世の国制と社会組織の「基本構造」をとりだして体系的かつ簡明に解説し、主要参考文献を付した、事典としての性格をもっている点が特徴的である。ヨーロッパの歴史を学ぶうえで、基礎となる知識を満載した学習者に有用かつ必読の書。