人類の英知をなぜ、かくまで大規模に軍事研究に注ぎ込んだのか。本書では、冷戦初期の旧ソ連邦を対象に、「冷戦型科学・技術体制」の形成過程を追求する。そして、膨大な事実資料の背後にある、深刻ではあるが、きわめて人間臭い「真実」に触れる。