子ども虐待の問題が年々深刻さを増し、適切な援助が求められる今、「愛着」に関する知見を臨床に活用することが必要とされている。本書は、虐待を受けた子どもたちへのケア、養育者・援助者への支援、子どもと養育者・援助者との関係づくりなどのために、愛着に関する理論や研究成果を臨床にどのように活かせばよいのかを、具体的な事例やプログラムなども示しながら考察する。