「ひきこもり」は終わった問題でもなければ、当事者たちへの支援が行き届いているわけでもない。またなにより安易な一般化を拒む多様な経験が見いだせる領域でもある。本書はこうした「ひきこもり」にかかわる社会的文脈を解きほぐし、当事者の経験を記述し、さらに支援の現状と課題までを説く。"曖昧"な現象としての「ひきこもり」に鋭く迫る包括的研究。