沖縄戦のさなか、石垣島で捕虜となった米兵三名が密かに処刑された。その軍刀を上官の命令で振りおろした学徒兵は、戦後の昭和二五年四月七日に、米軍の手で「戦死」しなければならなかった。執行者の一人ゆえにBC級死刑囚となった悲劇と真実を、日米の新資料を駆使して突きとめた渾身のドキュメント。