戦後、脱植民地化の時代を迎えたアジアは、各国が経済発展を模索するなかでグローバル資本主義と接合し、世界の成長地域として21世紀を迎えた。とくに中国は、改革開放に転じて30年で世界第2の経済大国となり、アジア太平洋地域で覇権を行使する意思を明確にしている。本書では、第2次世界大戦や冷戦の歴史をふまえて、アジアの現状を正確に知り、アジアの人々とどう向き合うかを展望する。