本書では、パキスタンの経済発展過程を分離独立から1950、60、70、80年代の4つの時期に区分し捉える。パキスタン経済の発展を支える財閥のファミリービジネスの特徴を述べると同時に、イスラーム圏の特徴を持った経済システム、そして政権との関係を検討し、イスラーム圏における後発工業化の初期段階の様相を浮き彫りにする試み。