一九五〇年代のアメリカに擡頭した"ビート・ジェネレーション"の旗手ジャック・ケルアックとゲリー・スナイダー。二人を投影したレイ・スミスとジェフィ・ライダーの出会い、友情、禅的至福を求めた精神的放浪、そして離別までを描いた自伝的青春物語。「あらゆる個性が失われ、あらゆる驚異が死んでしまったこの現代社会を離れて、文明の源流に溯り、その暗黒の奥底にひそむ神秘を探り出さんがために」元祖ヒッピー達が行く。