世紀末とベル・エポック、いずれも独特な響きをもった表現。十九世紀から二十世紀へと移りゆく世紀の転換期に、ヨーロッパの社会も文化も、めくるめく変動を経験した。その変動は、同時代を生きた人たちにとてつもない変化を実感させただけでなく、二十世紀から二十一世紀へと変わりゆく時代を生きているわれわれにまで届くような、根本的な変化を用意していたのだった。