二十世紀は戦争の世紀である。第一次世界大戦は、近代がつくりだしてきた楽観的な未来像を打ち砕いた。大戦終結後わずか十年の休止期をへて、世界はふたたび戦火を目にし、それは第二次世界大戦へといたった。現在も世界のどこかで戦火は続いている。両大戦がつくりかえた世界、二十世紀の形成者としての両大戦の意味を、世紀終わりの視点から振り返る。