日本は明治維新から日露戦争までのわずか40年たらずの間に封建国家から近代国家へと急速に移行した。秀れた日本史研究家ノーマンはこの最初にして最も中心的な著作で、日本の近代化すなわち資本制創出の驚嘆すべきプロセスをあざやかな手際で分析・叙述している。遠山茂樹「ノーマン史学の評価の問題」を再録。