最も新しい書き下ろし注釈書の決定版。巻十一には旋頭歌・短歌あわせて490首を収める。とくに柿本朝臣人麻呂歌集の旋頭歌12首、短歌149首を含み注目される。人麻呂歌集は我が国における文字と歌との出会いの姿をとどめる歌集で、作家の手本として用字法や修辞技巧など後の歌人達に与えた影響も極めて大きい。