本書では、手形法の基礎的な問題点を、民法とのつながりを重視して述べている。判例・多数説については十分な説明を加え、民法との結び付きを重視するとどのように考えることができるかを提示した。交付契約説および無因論を前提とし、二段階創造説および権利移転行為有因論についても言及している。