播磨原にほど近い茶店で、狼藉を働いていたやくざ者を追い払った仇討ち旅一行。野次馬に混じっていた百姓から、かどわかされた村名主を取り戻してほしいと頭を下げられた俊介らは、どうにも見捨てられず、引き受けることに-。手助けした後、姫路城下へ入った一行は、旅篭の女中から、このところ木綿問屋が立て続けに押し込まれた、と耳にする。その夜更け、妙な気配が漂ってきて…。