座禅を組み、数珠を携えて旅へ。俗世を捨てた孤高の人・芭蕉。それはしかし、晩年の姿だった。処世の才に恵まれ、ユーモアに長け、伊達を好んだ若き日。伊賀の農人の次男が俳聖となる空白の40年を追い、芭蕉転生の謎に迫る。