その生涯を旅にあけくれた民俗学の父、柳田国男。彼は旅の中で新しい学問を創造していった人である。大小の旅をとおして、何を見、何を考え、どのような人々と出会いながら柳田民俗学を構築しようとしていったのかを検証し、著者自ら柳田の旅を追体験することによって柳田の全貌に迫ろうとする。