日本国民に多大な犠牲を強い、アジア諸国の人々にもはかりしれない苦痛と損害を与えた太平洋戦争。1931年の満州事変から日中戦争・太平洋戦争と連続する「十五年戦争」の実態を、ファシズムの台頭から敗戦へとむかう過程のなかで、国際環境と国内情勢の両面から追いながら、現代でも様々な形で問い直されている「戦争」の問題を改めて考える。