ネオ・リベラリズムの浸透やグローバリズムの受容によって,アジアの不浄や差別をめぐる状況は大きく変化している。本書は,民俗学・社会学における伝統的な「ケガレ論」を,日本・台湾・韓国・マレーシアなど変容するアジア社会に広く敷衍する試みである。