博奕(ばくち)打ちの親分・仁吉が殺しの指図をした疑いで、大番屋にしょっぴかれた。ところが仁吉は強請(ゆす)りたかりも一切しない気性のさっぱりした男。腑に落ちない紋蔵は、仁吉を取り調べている北町臨時廻りの弥三郎に探りをいれるが……。見当違いをやりながら、ついには真相を明らかにする“窓際同心”捕物帖・「物書同心居眠り紋蔵シリーズ」第5弾。(講談社文庫)
「窓ぎわ同心」藤木紋蔵が大活躍する捕物帳仕事中でも眠りにおちてしまう「居眠り紋蔵」は江戸南町奉行同心。上司の筆頭与力から押しつけられた難題を、のらりくらりの調査で解決する人気シリーズ第5作。