『文藝春秋』を創刊し、出版人としても功成り名を遂げた菊池寛(1888‐1948)。生い立ちから紆余曲折を経ながら作家として世に出る頃までを描いた「半自叙伝」。他に、自身をモデルにした短篇小説二篇、恩師・上田敏と友・芥川龍之介についての回想文を収録。