近くの書店で在庫を調べる
  • 著者連城三紀彦/著
  • 出版社角川春樹事務所
  • ISBN9784758411240
  • 発行2008年-1月

造花の蜜

造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった-。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • マスカレード・ホテル
  • 幻夜
  • 46番目の密室 新装版
  • びっくり館の殺人
  • 大往生
  • 医者いらずの食
  • 月のしずく
  • 博多殺人事件 / 長編推理小説
  • 倉敷殺人事件 / 長編推理小説
  • 熱い絹 下