2016年12月9日、参議院本会議において部落差別解消推進法が可決、成立、翌週の12月16日に公布され、即日施行された。「部落差別解消推進法」では憲政史上はじめて「部落差別解消」という用語が使われており、画期的な法律の成立であると評価できる。また、この法律の最大の成果は、部落差別の存在を国が認めたことにあり、さらには、差別の解消を推進しなければならないと明記した点においては、特筆すべき意義ある法律である。
本書では、Q&A方式により、部落差別解消推進をわかりやすく解説すると同時に、部落差別の解消をめざすための同法の積極的な活用方法を提案するものである。