半世紀を超える長い創作活動の中で、推理小説史に残る多くの傑作を発表してきた著者・都筑道夫のライフワーク、「なめくじ長屋捕物さわぎ」。その最後の単行本『さかしま砂絵』と、シリーズ無念の幕引きとなった「百物語」「二百年の仇討」の二作に加え、初文庫化を含む珠玉の時代ミステリー九編を収めた『うそつき砂絵』を合本。人気捕物帳シリーズ、これにてお仕舞い。