隣に寝ているはずなのに、姿が見えぬ-。しばらくして青い顔で戻ってきた仁八郎の言い分が、どうにも腑に落ちない俊介だったが、気を取り直し、歩を進めることに。広島浅野家領内に投宿し、寺を散策していた仇討ち旅一行は、境内で倒れている若い女を見つけた。小指を切り取られ、首を絞められた痕があるその女は、俊介らが泊まっている隣宿の飯盛女らしい。まさか刺客の仕業なのか…?傑作廻国活劇第四巻。