第5巻では、病気や老いそして死という人間にとって普遍的な体験に注目し、それらにかかわる現代家族の問題点を考察する。これらの危機的状況に対して、現代の家族はどのような脆さを持っているのか。その危機を乗り切るには、現代の家族に何が必要なのか。あるいは、病・老・死への取組みから、どのような家族の再生が可能なのか。弱体化しつつあるとされる現代の家族に対して、どのような医療的・社会福祉的援助が必要とされるのか。