杉下幽斎が町医者の看板を掲げる施薬院幽々庵。その幽々庵で働くおつゆが、薮入りに里帰りしたきり戻らなくなった。何の音沙汰もないおつゆの身を心配した幽斎は、下男の福助を使いにやるが、その福助が瀕死の重傷を負ったとの知らせが入り…。福助の身に一体何が起きたのか?おつゆの行方は!?人の生命の尊さ、心の通い合いを細やかに描く書き下ろし時代小説、好評シリーズ第二弾。