"人殺しの嫌疑で捕縛された許婚の清次を助けて欲しい"と荒金菊之助は、呉服屋で働く佳代に相談を受けた。そこで彼は、従兄弟の臨時廻り同心・横山秀蔵から、牢獄中の清次の情報を探ると、すでに自白していた。だが、殺人事件は二夜続いて起きていたことを知った菊之助は、真の下手人探しに奔る。一方、秀蔵の小者・甚太郎の探索が菊之助を助けることに…。